綿(わた)つながりで何か始まりそうな予感!

今年を振り返ると…

いつの間にか今年ももうそろそろ終わりそうなので、私の布しごとについて振り返ってみます。

まずは自分でタデ藍を育て、泥藍を作り、ほんの少しですが藍染めらしきことができたことは一番の収穫でした。…とは言っても裏庭の一角で育てて収穫しただけですので、いわばラボスケール(?)みたいなものなので全然大きなことは言えませんが、なかなか出来ない体験にこの夏は本当に興奮しました。緑の葉からなぜ藍色が出るのか…ずっと疑問に思っていたことですが、そんな化学的なことを知る機会も得られて充実した日々を送りました。

 

来年は棉の栽培をやってみる!

来年のことを言うと、今、休耕田になっている土地を畑にして藍栽培を拡張して行うことと、もう一つ…棉(わた)の栽培を始めようと思っています。ちなみに「棉」と「綿」という漢字については…

摘み取った状態までのものが棉、種子を取り除いた後の状態のものが綿だが、区別しないことも多い。

Wikipediaより抜粋

ということなので、一応このブログでは分けて書くように努力はしますが、時々混同していることがあるかもしれません。あしからず。

実は、この夏も藍を育てる傍らこっそり棉の栽培を行っていたのですが、まず、最初の発芽の段階で大半がネキリムシにやられ撃沈。かろうじて残った苗をプランターに移植後は管理が行き届かずにひょろひょろな株が数本残っただけになってしまいました。そんな私の身勝手にも負けずに頑張って実をつけてくれた者もいました。

たったこれだけだと観賞用にしかならず。でも、自分で育てた棉から糸を紡いで織って、染めて、縫って…という一連の流れができたら、こんなに素敵なことはありません。来年はこんな夢のようなことが実現できるかな…

 

まずは種の入手から

去年手に入れた棉の種はネットで園芸店から購入しました。来年用の種は…手元に残っているのは上の画像の棉のみです(少な!)。いくらなんでもこれでは糸は紡げません。今年はどうしようか…と思っているところ、素敵な方に出逢いました。

その方は、棉を育てる中で不登校、ひきこもり、うつなど、「こころ」がうつむきがちになってしまった人たちが、こころ静かにご自分の心と向き合える「居場所」でありたいと、「居場所づくり」を目指して活動されているそうです。私はこんなお気持ちを持たれている方が大好きです。自分の一連の「ものづくり」の活動も、言ってみれば自分の「居場所」づくりがきっかけでもあったわけで…。自分が今やっているような小さなことも、こんなふうに同じような考えをお持ちの方と共鳴して、もっと可能性を広げられるのではないかな…という気持ちすらするのです。

H.A.M.A木綿庵さんの棉の種

協力してもらえる状況が次々と…

冒頭の「自分で育てた棉から糸を紡いで織って、染めて、縫って…という一連の流れができたら…」という気持ちを持ち始めてから、周りの状況が結構とんとん拍子に整ってきているように思います。

まず、棉の種を一緒に育ててくれる人が現れたこと。上の棉の種、一人で育てるには多すぎて、畑の大きさ的にも人の手的にも無理なので、共に育ててくれそうな人を探していましたら見つかり、快諾していただきました。購入した種の半分をお渡しして、無理のない範囲で育てていただけるようにお願いしました。

そして、土壌改良のために堆肥を個人が大量に購入するにはどうしたらいいのか…と思っていたところ、堆肥を、しかも結構な量を手配していただける先が見つかりました。逆に、どうやって持って帰って来ようかな…と思うくらい頂けるようなので嬉しい悲鳴です。

そして、糸紡ぎ、機織りの技術を教えてくださる方も見つかりました。

不思議なのが、どの方も、普通に過ごしていてはお知り合いにならなかったであろう方々ばかりなのです。あの時、たまたまあの場所に行ったから…とか、ぽろっと話したことがきっかけで話がどんどん進み…とか、本当に何気ないことで自分の想いを実現するために必要な方々のところに導かれ、出逢っているような印象を受けます。ここ数か月はこの「人との出逢い」の流れがものすごく、自分でもビックリです。全然何もせずに向こうからやってくるわけでなく、ちょっとアクションを起こすと、流れがドドーっとやってくる感じです。

 

ここまでいろんなことが続くので、多分これは棉づくりを私にやれ、ということなんだな…と勝手に思っています(笑)

友人からもらったブラウンの棉の種

 

人に支えられてやっている、ということ

こうやって振り返ってみると、ずっと一人でやっているような細々とした布しごとなのですが、たくさんの人の気持ちや協力があって出来ている…ということに改めて感謝します。藍染めを一から教えてくださった沖縄の藍ばたけさんをはじめとして、これから私がやろうと思っていることに賛同して動いてくださる方々、そして家族にも、こんな糸の切れた凧のように自由な母を半ば諦めつつも絶妙な立ち位置から見守ってくれて感謝しております。

来年は、今年できなかったことにも挑戦することを目指して、しかしゆる~く(笑)がんばっていけたらいいな…と思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

福岡県出身、山口県在住。時々沖縄にふらり。 キッチンや庭でひそかに行うゆるゆる草木染め実験も大好きです。