月の光に想うこと

少し仕事の手を止めて、月の満ち欠け、風の流れを意識したら、今の自分からちょっとだけ変われる気がします。

 

明日16日は牡羊座の満月です。古来から、月の満ち欠けが私たちの心身に影響を与えると考えられてきました。先人たちも月の満ち欠けから農事暦を作り、作物の種蒔きから収穫までの流れを決めていたそうです。女性の生理周期なども月の満ち欠けの影響を大きく受けているとされていますね。

昨日の夜、外に出てびっくりしました。ここら辺は田舎なので明かりもほとんどないのですが、あまりにも月の光が明るくて、光に照らし出されるいつもの風景が逆に恐怖に感じるほどでした。まるで夜明けが始まったころ…少しずつ空が白み始めてくるころと錯覚しそうなくらいの明るさでした。

これだけ文明が進んでしまうと、月の光を意識して感じることはなかなか難しいかもしれません。場所によっては、月を見ることも難しいかもしれません。私も文明の恩恵に大いにあやかり、ついつい楽なほうに動いて生活をしてしまいます。

ただ、ほんの時々歩みを止めて月を見上げて、自分はあくまでも自然のほんの一部に過ぎないことを再確認する時間を意識して作るだけでも最近考え方が少し変わってきたかな…と思うのです。

山ごもりでもしない限り、100%を自然のままに生きることは不可能でしょう。私は、そういう意識はなにも0か100かという極端な話でなくてもいいと思うのです。できる範囲で、今よりもちょっと…それでもいいのではないでしょうか。

 

今回、月桃染めをするにあたり、私はこの月の満ち欠けを意識してやってみようと思いました。

去る10月1日は新月でした。まずその新月の日に、月桃を染めるための布を用意しました。それから2週間、満月の日にかけて様々な準備をしてきました。

まずは、大豆による濃染処理。使う媒染剤の選定、月桃をどれくらいの時間をかけて抽出するか…など、これらはすでに記事として記述してきましたが、全ては満月の日に染めるための「種蒔き」としてタイミングを合わせてやってきました。

そして今日は満月の前日。今、保存しておいた月桃の葉を煮出して色を抽出させ始めたところです。それはほんのりとした淡い黄色から、やがて赤みを帯びた褐色に変化していくでしょう。月が満ちていくように滑らかな変化です。

私は、本来私たちが持っていたはずであろう自然のリズムに則した生き方を少しでも実践できたらいいな…と思っています。今回の月桃染めは、そんな私の想いの縮図のようなものであり、今から生まれ出てくるであろう月桃の色がとても楽しみです。

 

 

ゆるゆると、自然の中で布に関わる手仕事について綴るブログです。

自分の中にあった溢れる好奇心と、「自分の居場所を見つけたい…」という想いから始めました。
たくさんの方と想いを共感できると嬉しく思います。

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