作品は作って終わりじゃなくて… ~きららハンドメイドマーケットに参加しました~

この土日は、山口県山口市のきららドームで、県下最大級のハンドメイドイベントが開催されました。

ブースの前で足を止めてくださった方、ご購入いただいた方、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました^^

何よりも今回はお持ち帰りいただいたパンフレットの数が多く、あれ?なくなってる…と気づくことが何回かありました。ご購入に至らなくても、作品やコンセプトに興味を抱いてくださる方が一人でも増えますように…というのが私の正直な気持ちですので本当に有り難く思います。

さて、今回のきららハンドメイドマーケット、初開催だったのですが県下最大級というだけあり、北は青森、南は鹿児島から参加された作家さんもいらっしゃったようです。それだけに事前告知もたくさんありました。情報誌やフライヤーを始め、テレビCMも大々的に行われ、反面私は日に日に焦りでいっぱいに。日中普通にフルで働きながら時間のかかる刺繍の作品を作っていくのは時間的になかなか厳しいものがあり、もうちょっと前から準備しておけば…とだいぶん後悔。

結果、本当に直前の直前まで準備に追われ、開始5分前まで値札がついていない始末。すぐ隣ではすでにテレビの生中継のカメラが回っているのに、私は髪を振り乱してブースを作っているという地獄絵図のような展開に。どうかこちらに来ないでくれ~私を映さないでくれ~と祈るような気持ちで一人ひたすらタグ付けをしていたのでした。準備期間は重要です!本業でなく日中はフルで働きながらも活動されている作家さんが素敵な作品をこまめにアップしていらっしゃるのを見ると、本当にすごいな…と思います。私は数か月もの間、SNSやこのブログに一切手が回らず更新ストップしていました。。。

今回、大急ぎで作った作品もあり、もう少しじっくり時間をかけて作り上げていきたかったな…というのが正直な感想です。急ぎで作るから雑になる…ということではなく、二日間売り場に立ってみて、私はバッグやポーチなど実用的なものを大量生産してばんばん売りたい…というよりは、どちらかと言えばじっくりと草木染めや刺繍をした作品を自己表現の一つとして、気に入った方に見ていただきたいという気持ちのほうが強いな…と感じたからです。

また、いろいろやってみて、自分の中から沸き上がるものを表現する手段としては、今のところ刺繍が一番しっくりくる気がしているので、次回出店するときは、時間をかけて自分が納得いくものだけを並べたいと思っています。絵描きが絵を描くように、陶芸家が土を練るように、私にはたまたま草木染めや刺繍が表現の形として合っているのだと思います。刺繍をしていると目も疲れるし肩も凝るのですが、何時間やっていても飽きないのが不思議です。

今週末は5か月ぶりに沖縄へ行きます。いつも通り草むらや探検の一人旅です。どんな自然に会えるのかとても楽しみです。葉っぱの色かたち、花の香り、海の音、波の動き、できるだけたくさんのことを吸収して作品として表現できたらと思うとわくわくします。有休申請よりも先にチケットを取ってしまい、申し訳ございませんでした…(^_^;)

 

さて、ハンドメイドマーケットも終盤にさしかかるころ、入学入園のセットを購入してくださった方がいらっしゃいました。お子様の入学式を翌日に控えてご購入くださったとのこと。そんな大事な晴れ舞台に自分の作品を持って行っていただけると考えると、本当に嬉しくなりました。

作品は自分の手を離れてしまったらそれで終わりではなくて、それからが作品たちの「人生」の始まりでもあるということを忘れないようにしなくてはいけないと思いました。どういうシチュエーションで使っていただけるかまでは具体的に想像はできないことのほうが多いですが、自分の作ったものが少なからずそれぞれの人の生活の一部分になる…ということを思うと、やっぱり量産でなくとも一つ一つ丁寧に作っていこうと改めて思うのです。

 

なので、私は自分の作品に対して「売る」という言葉を使いたくなく、「巣立ち」という言葉のほうがしっくりくるので、こちらを使うようにしています。今回もいくつかの作品がそれぞれのお客様の元に巣立っていきました。縫い目が完璧でなかったり…ちょっとご迷惑をお掛けしてしまう部分もあるかもしれませんが、末永く使っていただけるようにこれからも頑張っていきたいと思います。

たくさんのご来場、ありがとうございました。来年も開催されるのであれば、是非参加したいと思います。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

福岡県出身、山口県在住。時々沖縄にふらり。 キッチンや庭でひそかに行うゆるゆる草木染め実験も大好きです。