「変態」は最高の褒め言葉

沖縄での、二日に渡るワークショップ、無事に終えることができました。

参加者の皆さんに不安を与えるといけないので言っていなかったのですが、実はワークショップの主催をすること自体が人生初。しかも、私がこの世で一番苦手とすることは、こう見えて人の前で話すこと。

それはもう、開催の数日前から緊張して緊張して仕方がなかったです。

台風で中止になったら言い訳作れるかな…とかちょっと邪念が芽生え始めたり(笑)

でも、このワークショップをやる!と決めてから、皆さんにどうしてもお伝えしたいことがありました。

私は大量生産の服の流通のあり方に疑問を抱き始めてから、誰も犠牲にならない服が世の中のスタンダードになればいいな…と思っているということは前にもこのブログでも書かせていただいています。

しかし、植物で糸を染めて、ちょっと刺繍をしたからって、いったい世の中の何が変わるのか。

バタフライ・エフェクトをご存知でしょうか。ほんの些細なことが、徐々にとんでもない大きな現象の引き金になるという考え方です。初期のわずかな差が、のちのち大きな差を生むかもしれないのです。

一人一人がクローゼットの中のたった一枚をフェアトレードなどのみんなに優しい服に変えたり、遠いところで犠牲になって服を作ってくれている人に考えを巡らせたり。これだけで、その想いは大きな波になって世の中をひっくり返すのではないか…と期待を抱いています。

自然の底力みたいなものを手に取って改めて実感し、心を込めて刺繍をする場を共有することで、最初は小さな取り組みでも、いずれ世の中をひっくり返す最初の一歩になればいいな…と思いながら、私は糸を染めてワークショップの準備をしました。

ものすごくストイックな活動をしている人を、仲間うちでは「変態」と呼んでいます(笑) その道が好きすぎて、自分でとことんやってみないと納得しない人たちです。

「変態」に共通して言えることは、確かに日々の葛藤やしんどさはあるけれど、それを本気で苦痛だとは感じていないことです。大好きなことだから。

農の変態さん、食の変態さん、美の変態さん…そして棉の種からとことんやってやると思っている私も、いつの間にか彼らに変態と呼ばれるようになりました。

今は、この呼び方は、最高の褒め言葉だなと思っています。頑固で好奇心の塊で、でもとっても純粋 (自分で言うな)。

極めたいと思う道やアプローチする側面はそれぞれ違うのだけれど、目指すゴールは結局のところ、同じなのです。

ワークショップを無事に終え、飛行機に乗り込んだ瞬間、私は爆睡してしまったようです。たったの10分くらいで福岡空港に着いた感覚でした。

こんな感じでそれまで結構淡々としていたのに…

岐路の運転の最中、突如なぜか涙がポロポロ止まらなくなりました。

無事に終わってほっとしたのもあるけれど、このワークショップのためにたくさんの人が自分のために尽力してくれたことが本当に嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいすぎて…

 

ずっと前から開催のアナウンスをしてくれたり、私が緊張して話せなくなったところをうまくフォローしてくれたり。快く場所を提供してくれたり、道具を貸してくれたり、夜中起きで遠いところからランチの用意をしてくれたり…

そんな人の心遣いが嬉しすぎて、想いが止まらなくなってしまいました。久しぶりに、生きていて嬉しいなと思いました。

県外にいながら、ここまで用意をしてワークショップを開催することは、一人の力では決してできないことでした。

バタフライ・エフェクトの最初の羽ばたきになったかな。

そして。「変態」で良かったです、私。

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ABOUTこの記事をかいた人

福岡県出身、山口県在住。時々沖縄にふらり。 キッチンや庭でひそかに行うゆるゆる草木染め実験も大好きです。