日本ミツバチの秋蜜が採れました。

今年二度目の採蜜ができました!

9月に初めての採蜜をしてから、さすがに秋になったらハチの巣も伸びないだろう…と思っていたら…

なんと1カ月も経たないうちに、蜂球が巣の底に到達しそうになっているではないですか!今年の春に入居した群なので、一年にそう何回も蜜は採れないと思っていたので、これには驚きです。周囲に蜜源植物が多いのか、ハチが強群なのか、本当に有り難いことです。

いや、しかし、もうすぐ寒い冬がやってくるというのに、晩秋に蜜など採ったらハチたちは越冬できないのではないか…という思いと、いやいや、こんなに何段も積み上げたまま冬を越すと、護衛の手が薄くなった巣箱上部でスムシなんかが大発生してしまったらどうしよう…という思いから、実際に採蜜をするまでちょっと悩みました。

それともう一つ、晩秋に蜜を採るということに懸念すべき点があるようなのです。今やどこにでもはびこっているセイタカアワダチソウ、ここら辺でも休耕田などにびっしり群生していて、休耕田なんかは2m超の茂みと化しているところもあります。10月になれば真っ黄色の花で辺り一面がまぶしいほどなのですが、これが実はとてもいい蜜源植物であることは知られていないかもしれません。

しかし、この蜜、一説によるととっても臭いんだとか。臭すぎて巣箱周辺にすら、まるで動物の死臭のような異様な臭いが漂っていると表現する蜂飼いさんもいらっしゃいます。なんか想像できるようなできないような…なので、セイタカアワダチソウが咲き始めたら、蜜は採らないという方も多いようです。

私が二度目の採蜜をしようか迷った頃には、すでにセイタカ全盛期になっておりました。幸い巣の周辺で変な臭いはしないものの、もし蜂の巣を切って獣臭(?)なんかしたら、、、と思うと…恐怖です。

 

でも、私、やりました!

スパーンと最上段を分離しましたよ。色も濃く、夏以上に蜜がギッシリです。気温が下がってきているために粘度もやや高めです。巣に切り込みを入れて、自然に落ちる蜜を集めるのですが、粘度が高いとなかなか時間がかかりそうです。しかし一番気になっていた変な臭いがしないのがなによりです。本当に良かった!!

1段目を切り離してもなお5段積まれているので、思い切って2段目も切り離しました。ここで判断を誤って欲張りすぎるとハチたちが冬に餓死してしまうことになりかねないので慎重に判断しなければいけません。上から蜜層→花粉層→育児層となっているので、断面に花粉が多かったら元に戻そうと覚悟していたのですが、2段目も蜜でギッシリ。本当に嬉しいことでした。蜂球が底につくと大変なことになるので、巣箱下部に空の巣箱を1段足したのですが、さすがに蜜やら花粉やらが詰まった巣箱数段は重すぎて、高校生の息子に持ち上げを手伝ってもらいました。

 

琥珀色のハチミツは太陽の光の下で輝いてまばゆいばかりです。ハチたちも大騒ぎするようなこともなく、とてもおとなしく作業をさせてくれました。

味は夏の蜜がサラっとしていたのに比べ、濃厚な感じがします。糖度は79.5。水分を飛ばさなくてもそのまま瓶に充填できる糖度です。糖度が低すぎると、瓶の中で発酵して泡が瓶から溢れ出すことになるので、ここはきっちり測定するようにしています。

 

なぜはちみつは結晶化するのか?

左が春~夏の蜜、右が今回採蜜した秋の蜜です。…と言っても採蜜した時期は1カ月半しか変わらないのですが…。

秋の蜜、巣から離蜜した直後には透き通った琥珀色をしていたのですが、メッシュフィルターを通して不純物をろ過する頃にはだんだん結晶化が進み始めました。

すくって落とすとクリーミーな感じではあります。最初はサラサラのはちみつも、使っているうちに結晶化してくるということは今までの市販のはちみつでも起こっていたことなのですが、なぜはちみつは結晶化するのでしょうか。

まず、ミツバチたちが集めてくる花蜜の種類によります。蜜の中のブドウ糖の割合が多くなると結晶化しやすくなります。果糖の割合が多くなると結晶化しにくくなるようです。ブドウ糖の多い「なたねハチミツ」などは、最初からクリームのような状態で売られているのを見たことがあります。すーっと溶けるような食感がとてもおいしいです。

日本みつばちの場合、一種類の花蜜のみを集めてくるということはないので、基本的には様々な花蜜が入っているという意味で百花蜜と呼ばれているのですが、こればかりはどの季節に、ハチたちがどの花をチョイスしたかによるので、人間がコントロールすることは難しいことだと思います。私個人の考えでは、どんな蜜の味になるのかはハチたちにお任せすることが一番いいのではないかと思っています。なので、私は砂糖水を給餌するようなことも一切しません。

気温の影響という点では、14~16℃付近で結晶化が一番進みやすいようです。逆に冷蔵庫内のように低い温度のほうが結晶化も遅くなるようですので、やはりこの時期の室温がぴったり条件に当てはまってしまったのかもしれません。

 

はちみつに混入している花粉が核となって結晶化につながるということも言われています。一部の市販のはちみつの中には、できるだけ結晶化させないために、工業的に極限まで花粉を除去していることもあるようなのですが、もともと体に良い花粉。私は無理してゼロに近づけなくてもいいと思っているので、巣カスや細かいゴミなどはメッシュフィルター2枚できっちり除去していますが、すり抜ける花粉に関してはそのままの状態ではちみつと一緒に瓶に充填しています。

結晶化するはちみつは、まぎれもなく本物のはちみつです。かといって市販の結晶化しないはちみつ全てが純粋はちみつではない(水あめなどの混ぜ物があるという意味)ということでもないので、なかなか難しいところではありますが…。

 

結晶化したはちみつは価値が下がるのか?

結晶化すると、確かにサラサラしたはちみつを使いたい時には使いにくいかもしれません。また、店頭に並んだ時の見た目の問題や、「もしかしたら古くなってるんじゃないの?」という誤解から、日本の市場ではあまり歓迎されないことも多いと聞いたことがあります。

正直に言うと、私も、これを誰かに食べてもらう時に、こういう誤解をされてはどうしようかな…と思っています。

しかし、結晶化したからといって、成分や風味に変わりはありません。舌触りがクリーミー、もしくはザラザラとした感じになるだけだと私は思っています。実際に数人の方に試食をしていただいたのですが、こちらの食感のほうが好きという人もいるので、人それぞれなのかもしれませんね。ちなみに、私はこのザラザラした食感にハマってしまいました。口の中で結晶が溶ける舌触りが何とも言えず、溶ける速度も遅いので、はちみつの濃厚さが際立つような気がしますよ。

結晶化したはちみつは、温めると元のサラサラした状態に戻ることはよく知られていますが、できれば湯せんはお風呂よりちょっと熱めの45℃くらいに留めておいたほうが、せっかくのはちみつの栄養素を壊さずにいいかと思います。あまり熱いお湯で温めると、はちみつの風味は確実に落ちます。レンジも局所的に熱くなることがあるので、あまりオススメな方法ではないです。

 

 

今回の採蜜で、実に8kg超のはちみつをいただくことができました。頑張り屋さんのうちハチたちには本当に頭が上がりません。やっと100gの瓶に充填し終わったところです。粘度が高いので夏よりも時間がかかってしまいましたが、こんなにたくさんのギフトに感謝しています。無事に冬を越してくれることを願ってやみません。

ゆるゆると、自然の中で布に関わる手仕事について綴るブログです。

自分の中にあった溢れる好奇心と、「自分の居場所を見つけたい…」という想いから始めました。
たくさんの方と想いを共感できると嬉しく思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

福岡県出身、山口県在住。時々沖縄にふらり。 キッチンや庭でひそかに行うゆるゆる草木染め実験も大好きです。