きれいに染めて美味しくいただける紫いも

本来捨てるはずだった野菜や果物の皮や煮汁から色を頂けるのも草木染めのいいところ。秋らしく、紫いもでも染められるのか挑戦してみました。

 

最近道を歩いていると、無意識に草木染めの材料を探してしまう自分に気づきました。柿がたわわに実っているお宅を見つけると羨ましい限りです。夏に実る青柿で柿渋染めをやってみたい…という衝動に駆られるのですが、さすがに人のお宅のものを勝手に取るわけにはいきませんね。いっそのこと自分の庭に種を植えてみるか。桃栗三年、柿八年…八年待つのはさすがに無理です。

さて、近くの農産物直売所で紫いもを見つけました。ここらへんでも時々スーパーに出回っていることもありますが、やはり普通のサツマイモに比べて圧倒的に流通量は少ないです。そんな紫いもを見逃すわけにはいきません。紫いもでも布を染めることができるのです。

紫いもを使って染める具体的な方法を見つけることができなかったので、いつも通り煮出して染めることにしました。最初はすりおろした絞り汁を使おうかと考えたのですが、生の紫いもを切っても最初から全体的に紫色をしているわけではありませんでした。実際に包丁で切ってみると、白い部分と紫色の部分が混在しています。昔、理科で習った維管束を思い出しました。

熱を加えることで紫いも全体は濃い紫色に変化します。煮汁も濃い紫色です。ここに、いつも通り布を入れて浸漬し、媒染処理をしました。芋の量が布に対して少なかったので薄めにはなりましたが、間違いなく紫いもで染められることを確認しました。

ブドウやブルーベリーなどに代表されるアントシアニンを含む植物は、冷凍することによって赤や紫の色素をより鮮やかに抽出できます。実は、モミジで染める時もこの方法を使うとより濃く染めることができるそうです。冷凍することによって植物組織が破壊されるため、染めに必要なアントシアニン量が増えるとされています。

本当は、この紫いもも冷凍してから染めたほうがいいのか…と思ったのですが、いものほうをおいしく活用したかったので、今回は冷凍することはしませんでした。

裏ごしもしないし、カップにすら入れないスイートポテト(苦笑)

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  1. 紫いもは、面倒くさいので裏ごししない。マッシャーでつぶす。多少塊があっても気にしない
  2. しっとりさせるため、バターの代わりにココナッツオイルを入れる(実はこれが味のポイントかも。コクが出ておいしいです)
  3. キビ砂糖を入れ、隠し味にみりんと醤油を少々。
  4. 丸めて、表面に艶出しの卵黄を塗り、オーブントースターで適当に焦げ目をつける。

たったこれだけのステップなのですが、これが意外にも美味しくて手が止まらなくなりました。ちょっとキビ砂糖が足りなかったのか、息子たちは黒砂糖をトッピングしていましたよ。その様子が、ちょっと泥団子を作る時の様子に似ているな…とも思ったのですが、そっと心に留めておきました。

 

こうやって余すところなく使い切り、草木染めの色を頂けるとは本当に素晴らしいことです。幸せの形は一つだけでなく、自分の行動次第でいくらでも創り出すことができるのかもしれませんね。

草木染めで布を紫色に染める方法を記載した記事(2016年11月追記)

 

ゆるゆると、自然の中で布に関わる手仕事について綴るブログです。

自分の中にあった溢れる好奇心と、「自分の居場所を見つけたい…」という想いから始めました。
たくさんの方と想いを共感できると嬉しく思います。

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