日本ミツバチの弱小群、その後

まだまだ寒い4月の始めの分蜂シーズン真っ只中、ある小さな蜂群が誕生しました。

そのハチの数はわずかお茶碗一杯ほど。

働きバチの圧倒的な少なさに加え、暖房も必要なくらいの寒さ。これはさすがに生き延びないのではないか…と内心諦めていました。

せめて給餌をして群を助けてあげようか、とも思いました。(給餌と言っても、砂糖水などは与えないと決めているので、分蜂する前の元巣から採蜜した時のはちみつの残渣でですが…)

巣箱に入居して間もなく、交尾飛行から無事に帰還したと思われる女王バチの姿が確認できましたので、結局、自然の力を信じようという決断をし、見守ることだけに徹しました。

いくらか成長の記録を残しているのでご覧ください。画像は巣箱の下側から覗く形でスマホ撮影しています。こんなところで自撮り棒がとても役立っています♪

2019年4月16日

入居して1週間ほどの様子。小さな塊がポツンとあるのみ。本当に不安。

2019年4月26日

少しだけ巣らしきものが出来ています。ハチの数は横ばい状態

2019年5月8日

巣がだいぶん形成されてきました。巣が大きくなってきたので相対的にそう感じるだけなのか、ハチの数は横ばい、あるいは減少か。(女王産卵→羽化までに一定の日数を必要とし、それまでに最初のハチが寿命を迎えてしまうため、いったん減少に転じます)

ナメクジもいて「うわっ( ゚Д゚)」と思いますが、ハチが増えてくれさえすればいなくなりますのでご安心を。

2019年7月11日

ちょっと撮影時期が開いてしまいましたが…こんなに大きくなりました。しかし油断は禁物。巣がハチで完全に覆われていないためガードが弱く、この状態のままだとスムシ(ハチノスツヅリガの幼虫)などに狙われやすい状態が続いています。

この頃になると、お昼過ぎには巣箱の周りにハチがブンブン出入りするのが目に見えて分かるようになってきました。それまでは、元気にしているのか、それとも群が消滅してしまったのか分からないくらい閑散としていました。

2019年7月28日

そして、この状態。巣はほぼハチに覆われ、だいぶん健全な状態になってきました。全体を写すのがなかなか難しくなってきました。

ここまでこの群が成長するとは、正直思っていませんでした。

このまま順調に過ごして欲しい!!それだけです。しかし不安要素はまだまだあります。

天井からぶら下がっているだけ、しかも柔らかい日本ミツバチの巣は、気温が高すぎると落下することがあるようです。巣箱内に棒を十字に刺して巣が落下しないように支えたり、よしずを掛けて日光を遮ったり工夫はしていますが、連日35℃以上が続くこの時期は、巣箱を慎重に扱わなければいけません。

また、「逃亡」は日本みつばちのお家芸とも言われています。もともと野生の生き物ゆえ、これも仕方ないことなのかもしれませんが、「飼い慣らす」ということが出来ません。少しでも快適な環境を作ってあげることしかありません。

そして何よりも私が恐れているのが、間もなく始まる田んぼへのネオニコチノイド散布です。飼育届を出していればいつ散布されるのか市からお知らせは届くのですが、お知らせを受け取ったところで、一体何になるのかとも思います。

というのも、行政からの助言として、 ①「散布時に巣箱の入り口を封鎖する」 …いやいや、ただでさえ暑くて巣箱の外にハチが溢れ出てきてるのに、そんなことしたら中で死ぬやろ。②「巣箱を移動させる」…だから日本ミツバチの巣箱は暑い時に移動させたら巣落ちするかもしれないんだってば。

 

という実情と全く噛み合わない回答をもらっていますが、結局積極的には何もできないまま、何事もないことを祈るばかりです。

私ができることは、ただ批判するだけでなく、こうやって実際に起こっている嬉しいこと、悲しいことを小さい声ながらお伝えすること。個人が大きな組織に立ち向かい、仕組みを変えようとすることには限度があります。しかし、こうやって現状を見ている人間が小さい声でもなんでもあげ続けないと、うやむやになって続いていくままです。

小さな群から始まったこのハチたちも、こんなに健気に群を大きくしようと頑張っています。その声を無視せず心に刻んでいかなくちゃ、と思っています。

ゆるゆると、自然の中で布に関わる手仕事について綴るブログです。

自分の中にあった溢れる好奇心と、「自分の居場所を見つけたい…」という想いから始めました。
たくさんの方と想いを共感できると嬉しく思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

福岡県出身、山口県在住。時々沖縄にふらり。 キッチンや庭でひそかに行うゆるゆる草木染め実験も大好きです。