琉球藍染めとの出逢い

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琉球藍で染めた布でバッグを作りました。この手刺繍の良し悪しはさておき、琉球藍との出会いは、ちょうど一年前のこの時期の沖縄旅行中でした。私が沖縄に行くときは目的があったりなかったり…。

 

この時は仕事を辞めようかどうか本当に悩んでいた時で、煮詰まり過ぎで沖縄に行って考えをまとめようと思ったのでした。(結果的にそれから一年近くかかって辞めたのですが、今ではこの選択で間違っていなかったと思っています)

今帰仁にある宿のオーナーさんとの会話の中で沖縄の染め物の話になり、興味があることをお伝えしたところ、やんばるで琉球藍染めをされている方がいらっしゃるということを教えてもらいました。

情報はたったそれだけだったのに、その瞬間何かピンと来るものがあり、そこからの行動は自分でもびっくりするくらい早かったです(笑)。ナビで場所を検索し(山の中なので「ここらへんかな~」くらいしか分かりませんが)、到着するのか不安になるほどの山道を突き進んで行ったのを覚えています。狭い道なので対向車が来れば私の運転技術ではアウトですし、レンタカーに枝葉がバシバシ当たるので傷つかないかも心配でした。対向車が来ないように祈りながらの徐行運転です。

DSC_1064山道はくれぐれも徐行運転で。

どのくらい山道の中を進んだか分からないところに、『しゃし・くまーる』さんというカフェがありました。そこでコーヒーを頂きつつ、近くに藍染めをされている方がいらっしゃるか尋ねたところ、数件あるうちの一つの工房に連絡を取って頂きました。こうやって何人もの人のお力を借りながらたどり着いたのが、「藍ばたけ」さんという琉球藍染の工房です。

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「やんばる」という名前はよく耳にしますし、地図にも広い森が示されていますし、北部の国道を走っていれば背の高い木々を遠くに望むことができます。が、実際に沖縄本島の山の奥の奥に入ることなんて初めてのことですし、素敵な森の中で藍染めの仕事を育まれている方に直接お会いできて嬉しかったです。

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こんなに自然に囲まれて育った藍で染めた布には、化学染料では出せない奥深さがあり、私はすっかり魅了されてしまいました。使い込んでいくうちに移り変わる色も、また魅力の一つでもあります。冒頭のバッグで使用した布は、白いポーランドリネンを藍ばたけさんにお願いして染めていただいたものです。

琉球藍は、キツネノマゴ科の植物で東南アジアの原産です。沖縄には中国から持ち込まれたとされており、沖縄や鹿児島で栽培されています。一方、私たちが普通「藍」と呼んでいる植物はタデ科イヌタデ属の植物で、琉球藍とは異なるものです。どちらにも藍色の色素は含まれていますが、琉球藍の色の特徴はその深い藍色の中にもどことなく赤味が感じられるところでしょうか。濃く染めれば染めるほどその特徴は顕著になります。温かみのある藍色という表現がぴったりだと思います。

宮古島で育まれてきた「宮古上布」という伝統的な織物を染色する際には、琉球藍を「ミーアイ(女藍)」、蓼藍を「ビキアイ(男藍)」と呼び、両者の色のバランスを見ながら染めていくのだそうです。

ゆるゆると、自然の中で布に関わる手仕事について綴るブログです。

自分の中にあった溢れる好奇心と、「自分の居場所を見つけたい…」という想いから始めました。
たくさんの方と想いを共感できると嬉しく思います。

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