ベンガラ染めでストールを染める

土から採れて土に還る天然の染料「ベンガラ」を使ってストールを染めました。今回は生地から裁断、縫製をしてふわふわオーガニックコットンのガーゼストールを作りました。実際に染めた様子をお伝えします。

 

ベンガラとは

土から取れる成分(酸化鉄)で、紅殻、弁柄とも呼ばれ語源はインドのベンガル地方より伝来したことからそう呼ばれています。
日本の暮らしにも古くから根付いている素材で陶器や漆器、また防虫、防腐の機能性から家屋のベンガラ塗りとしても使用されてきました。(中略)
経年変化に強く、日光による退色もないことも特徴で昨今では無害であることから天然素材として見直され繊維製品への染色、オーガニック製品などにも使われるようになりました

-ベンガラ専門店 古色の美HPより-

先日、ベンガラ染めのことを知った瞬間にどうしてもベンガラを使って布を染めたくなり、早速ベンガラ専門店「古色の美」さんより染料お取り寄せしました。何よりも日光による退色がないということが魅力的です。草木染めではどうしても日光による退色のダメージがあるために染めるたびに気にしなければならないというのが事実です。しかも、媒染処理を必要とせずに布に色素が定着するというのですから試してみないわけにはいきません。

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ベンガラは土から作られるため、もともとは粉体です。古色の美さんではこのように水、天然ゴムと混合して液体の状態で販売されています。水に溶解するものではなく、あくまでも混合の状態ですので、使用する直前に混和させてから使用します。開封してみると臭気もなく、また粘性もないシャバシャバの液体です。

「赤」しかなかったベンガラの燃焼温度と調合により、このように見ていてもいつまでも飽きないようなカラフルな色を創りだすことができるそうです。古色の美さんでは2016年11月現在24種類の色を販売しています(白色原料として酸化チタンが配合されている種類もあります)。

どの色をチョイスするか迷いに迷ったので、今回は6本セットの「春色セット」を購入しました。柔らかい色味が印象的で、ボトル同士を混合して使用できることも利点です。

実際にベンガラで染めてみる

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バケツに水を張り、ベンガラを投入した状態です。おおよそ水2Lに対してベンガラ20mLくらいだったと思います。適量が分からなかったので、最初は恐る恐るこんな感じです。ちなみに説明書には布が浸かるくらいの水(生地の重さに対し10倍の水)にベンガラをキャップ2~3杯を溶いて…と書いてあります。

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そこへ、あらかじめ水に浸して絞っておいた布(濃染処理済み)を入れて揉み込むように色素を定着させていきます。1、2分くらい経過したころでしょうか。私はあることに気づきました。なんと…

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水が透明になってない??

色素が布にぐんぐん吸収されているのでしょうか。ピンク色だったはずの水が透明になっているのです。たぶん見間違えではないはず。

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 最終的に、水はこんな状態です。先ほどのピンク色の状態からこの透明度です。効率よく色素が吸収されていることがよくわかります。布を清水ですすいでも色素はほとんど流れ出ない状態です。本当に驚きました。

 

実際の染め上がり

一旦染め上がった布を干して色味を確認すると自分のイメージより薄かったので、好みの色になるようもう一回同じ工程を繰り返しました。今度は少し濃度を上げて染色です。実際に染め上がった状態がこちらです。

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きれいな桜色に染め上がりました。青っぽく見えているラインはインド藍です。ベンガラで染めた後、布が濡れている状態で布を屏風状に折り畳み、インド藍に浸漬してアクセントのラインを作りました。インド藍も古色の美さんで販売されています。ベンガラとインド藍を足して同時に染色することも可能ですので、さらに色のバリエーションが増えます。

まるで絵の具のように使えるベンガラ染め。思っていたより簡単に染め上げることができました。難易度はちょっと高くなりそうですが、型染めや漬け染めなどではっきりとした柄を出すことも可能です。

地球にも優しくきれいに染められるベンガラ染め、草木染めのレパートリーに加えて自分の作品に取り入れていこうと思います。次回は生地をストール仕様に裁断、縫製する方法をお伝えしたいと思います。

ゆるゆると、自然の中で布に関わる手仕事について綴るブログです。

自分の中にあった溢れる好奇心と、「自分の居場所を見つけたい…」という想いから始めました。
たくさんの方と想いを共感できると嬉しく思います。

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