ポストクロッシングでの素敵な出逢い

誰かに手作りのプレゼントを贈りたいと思う時は、相手の顔を思い浮かべながら一針一針丁寧に作ります。ちょっと不格好になっても、その人の喜ぶ顔が見たい一心で手を動かします。今回手作りのプレゼントを贈ったのは、海外の友人です。

 

5年前からの友達(ポーランド人)がこの度めでたく結婚する!という知らせを受けて、肩掛けトートバッグのプレゼントを贈りました。

彼女と出逢ったきっかけは、 postcrossing(ポストクロッシング)という、世界中にいる会員が絵はがきを送りあい楽しむサイトで知り合い、意気投合したことでした。

ポストクロッシング (Postcrossing)

オンラインプロジェクトの一種で、世界中にいる会員同士が実際のハガキ(通常は絵はがき)を送りあうことを楽しむもの。 会員を「ポストクロッサー (Postcrossers)」と呼び、他の会員にはがきを郵送すると、別のポストクロッサーからハガキが郵送されてくる。

送る相手も送られてくる相手も、全てコンピュータで無作為に抽出される。すなわち、思いもしない国からはがきが届くのをサプライズとして楽しむプロジェクトと言える。 観光地や絵画等の絵はがきが好きな人はもちろん、はがきに貼られてくる切手や消印を楽しむ切手愛好家も多い。

基本的な仕組みとして、会員がはがきを1枚誰かに送ったら、少なくとも1枚は別のランダムなポストクロッサーからはがきを受け取れる。 はがきを受け取るためには、まず会員登録をし、システムによってランダムに選ばれた会員宛にはがきを送ることが必要となる。

ウェブサイトでは、ランダムに選ばれた送り先の住所とはがきID(例えば、US-786)が表示される(同時に電子メールでも控えが送られてくる)。 はがきIDは、ポストクロッシングでやり取りされるはがきの1枚1枚に与えられる個別の番号である。会員ははがきにそのIDを書き込み、指定された宛先に郵送する。

受け取ったポストクロッサーははがきに書かれているIDをサイトに登録する。この時点で最初にはがきを送った会員は、また別の誰かからハガキを受け取れる資格を得る。どこからはがきが届くかを楽しみに待つことになる。

-Wikipedia「ポストクロッシング」より-

簡単に言うと、絵はがきにポストクロッシングから示された相手の住所、名前、そしてIDを記入して送り、受け取り側がポストクロッシングのサイトにIDを入力すればそのはがきはゴールということです。相手がIDを入力して自分のはがきが無事に到着したことが確認されると、自分はまた別の誰かにはがきを送ることができます。相手はランダムに抽出されるので、どの国の誰に送り、また誰からはがきが届くのかどきどきしながら待つことになります。

5年前のある日、郵便局に用事があり自分の名前が呼ばれるのを待っている時たまたまふと目にした会報誌に目が行き、ポストクロッシングのことが載っていました。なんだか楽しそう、これ、やってみたい!!

自分の個人情報を知らない相手に教えることを躊躇される方もいらっしゃると思いますが、住所がサイト上で公表されるわけでなく、自分にはがきを送ることになった人にしか情報はいきません。せめて送る相手には住所と名前を教えないとはがきが届きませんからね。

この行動が、少しずつ自分の生活を彩り始めていくことになります。はがきを出せば、他の誰かからはがきが届きます。世界中のいろんな国や地域のはがきが自分のポストに入っているのを見つけると、本当にわくわくします。

 

何百通も受け取るはがきの送り主の中で、なぜかとっても気が合い今もやりとりが続いているのは彼女一人だけです。実際に2年前、私は彼女の国ポーランドまで会いに行きました。ただ単純にポストクロッシングを楽しんでいた…たったそれだけのことです。どこで人生を変える出会いが待っているか分かりません。

そんな彼女に贈ったのは、ポーランドリネンで作ったバッグ。ポーランド国旗をイメージし、そこに日本の伝統模様である「麻の葉」を刺繍して完成しました。永遠に友情が続くことを願って両国のものを組み合わせてみました。
099395

どこで何が人生のスパイスになるか分かりませんね。あの日たまたま郵便局で見つけた情報から、ずっと続く友情が生まれるなんで誰が想像したでしょうか。

…このバッグに詰まった「結婚おめでとう」のメッセージを彼女が受け取ってくれると信じて。

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ABOUTこの記事をかいた人

福岡県出身、山口県在住。時々沖縄にふらり。 キッチンや庭でひそかに行うゆるゆる草木染め実験も大好きです。