藍を種から育ててみる その1

どうも、お久しぶりです。長い間ブログを放置しているうちにすっかり季節が移り変わってしまいました。今日は、春から庭でこっそり育てているタデ藍のことを書こうと思います。

 

藍を種から育ててみる

まずは、タデ藍の実物を見たこともないので、詳しく載っている本を求めて図書館へ行ったりamazonを探してみたりしたのですが、私の求めているようなこれ!といった本に出逢えませんでした。やっぱり望みの綱はインターネットからの情報です。藍を育てていらっしゃる方のブログやHPを拝読させていただき、なんとなく出た結論は、

 

種をまけばきっと何割かは発芽する(苦笑)

よくわからないけど、種をまいてみよう。

 

近くの園芸コーナーには売っていなかったので、ネットで購入しました。思っていたよりはお求めやすい値段でした。数百円だったと思います。あまり見かけない藍の種に興奮した私はついつい5袋も購入してしまったけれど、一袋に約300粒入っていました!買いすぎ、そんなにまくスペースないし。まき時は3~5月と書いてありますが、だいたい3月の終わりころにまいている方が多いようなので、私もそのようにしてみました。

「種まきスターターセット」なるものを購入しました。種まき用のプラ容器に専用の土がついています。二重構造で底面からも給水できるので安心です。種のうちは上から水をかけると種が流されてしまうことがあるので、出来るだけそっと給水をしてあげたいものです。

 

 

 

発芽するのはいつぞや?

種をまくと、発芽するのが待ち遠しくて仕方がないですね。毎日、発芽していないか気になるところです。3月下旬と言っても、ここら辺は朝晩は10℃以下まで下がることも多々あり、発芽適温は20℃程度とされているタデ藍が本当に発芽するのか心配でした。風の当たらないガレージに置いて様子をみました。屋外と言えどもドアを閉めると温度がぐっと下がることはないので…。

 

 

一週間ほど経過したころ、ひょろひょろと芽が出てきました。

え?カイワレダイコン?

あまりのか弱さに、おいおい大丈夫かよ…と。これは後日談ですが、もう少し季節が進んでだいぶん暖かくなってから第二弾をまいたところ、暖かくなってからまいたグループは茎も太く短くしっかりと生長していきました。やっぱりもう少し暖かくなってから種をまいたほうがよかったのかもしれません。上の図は種まき後二週間くらいの様子です。

 

その間に畑を整えておく

出来るだけ化成肥料は使いたくない…という想い

別に私は藍を食用にしようとは思っていないのですが(藍は食べることもできるそうですよ)、可能なら自然にあるものを肥料として使いたいという想いから、化成肥料は出来るだけ使わないことにしています。冬の間に牛フン堆肥を畑の土に混ぜておきました…いや、本当はそのまま冬に作物を作る予定ではいたのですが堆肥を混ぜたまま放置しておりました…堆肥のお陰かどうかは分からないけれど、昨年は固かった庭の畑の土に柔らかさが出てきたような気がします。

 

土に灰も混ぜておこうかな

 

それと、昨年の秋、農家の方に稲刈りの後の藁を分けてもらい、焼いて灰にしていたものがあったので一緒に漉き込みました。…正直どんな効果があるのか詳しく勉強したわけではないけれど、これは「灰=肥料」のイメージ先行です、完全に。灰も混ぜとこうかな…くらいのゆるゆる加減です。本当はしっかりと土づくりもしたほうがいいのでしょうね。

 

苗を放置しすぎて大変なことに

5月の中旬くらいの様子。発芽後、水を切らさないようにということだけは気をつけていました。しかしこれ、ひ弱すぎて茎も折れそうなくらい細いがゆえ、いつ畑に植え替えていいものかいまいちタイミングが分からないまま時間が経ちすぎました。最終的になんだかすごいことに…

混雑しすぎてトレーからはみ出しまくっています。もはやスペースがないため真っすぐに伸びず横に生長しています。

 

 

苗をかき分けると、茎同士が絡まりあって引き離すのが大変な状態に。観察していて分かったのですが、どうやら藍は茎が地面に着くと節からも根が出てきて定着していくようなのです。イチゴがランナーを増やして大きくなっていくようなものなのか??それゆえ、こんなに込み合ったまま生長させると、絡まり合いをほぐす「糸口」を見つけるのも容易ではありません。すまん、放置してしまって!でも一本たりとも無駄死にはさせまい!!もう何時間もかかって絡まりをほぐしましたよ…

 

畑に落ち着いた苗です。この苗は比較的真っすぐ伸びて茎もしっかりとしているほうだと思います。湾曲しすぎて矯正できていないもの(完全に私のせい)、茎が細いまま生長が遅いもの、などそれぞれの個性を持つ苗たちでありますが、どうにか畑に連れて行ってあげることができました。

 

本当に大きくなってくれるのか心配ではありますが、なんとか子を独り立ちさせてあげたような気持ちです。根が定着するまでは水切れ厳禁らしいので、朝晩の水やりは欠かさずに行います。特に梅雨前は日差しが強い上ほとんど雨は降りませんからね。朝たっぷりあげたのに、夕方に仕事から帰ると苗がやけにしょんぼりしていて慌てて水をあげるということも多々あります。根が定着するまでは本当に気が抜けません。

 

まとめ

まずは、種まきの時期は気温の上昇を見極めながら焦りすぎないということでしょうか。あまりにもトンチンカンな時期に植えるのはいけないとは思いますが、少しくらい遅くなっても気温の上昇のほうが大切な気がします。実際、後から植えたグループは最初のグループと比べても発芽状況も良い上、その後の発育も早くて丈夫だな…ということは感じました。こればかりは数字だけでは分からないものがあります。

種をまく時には土の上に種をポロンと落としたままよりは、気持ち程度に土をかけてあげるほうが根の定着がぐっと良くなります。当たり前か。小学校でもそう習ったか(笑)。今後の生長も追ってレポートしますのでお楽しみに。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

福岡県出身、山口県在住。時々沖縄にふらり。 キッチンや庭でひそかに行うゆるゆる草木染め実験も大好きです。