持っていたのだけれど、前々から使えなかったもの…それは、アンティークのチェコボタン。その鮮やかな色やかわいい形たるもの、まさにドロップのごとし!!このボタンをさりげなく布小物に使ったらかわいいだろうな…と思いつつ、もったいなくて小瓶に入れてずっと飾っていました。
かわいいガラスボタン
私が持っているボタンの一つです。
ドロップのようなボタン
だいたい1920~30年代の物だと聞いております。観賞用するだけでうっとり、実際に使うのはもったいなさすぎて…と思うところなのですが、見ているうちに(ああ、この布とこのボタンを合わせてバッグを作ったりすると抜群の組み合わせだろうな…)などと妄想してしまいます。
ボタンとの出逢いは一期一会。きっと同じボタンに巡り合うことはないのかもしれないけれど、きっと再び世の中に送り出してもらいたくて私の手元に来たんだろう…と思うことにし、最近は自分の作品のアクセントの一つとして取り入れています。
手元にあるこれらのアンティークボタンを手芸の一素材として単独でお分けしたらどうか…と考えたこともあったのですが、あくまでも私の仕事は布しごとであり、ちょっとおおげさではありますが、大きさに関わらず一枚の布に命を吹き込んで形になったものを皆さまのお傍に置いてほしいという願いを持ちつつ仕事をしています。なので、ボタンの色や形と布の表情を良く見ながら、自分なりに最高の組み合わせで作品に仕立てるように常に考えています。
実際に作品に取り入れるとこんな感じ
では、布小物にこのアンティークボタンを取り入れるとどんな感じになるのか、最近の作品をご紹介します。
ポーランドリネンとの組み合わせです。形は同じなのですが、表情が全く違うので延々と作っていても飽きません。布の色との組み合わせはとっても大事。同色系同士は間違いない組み合わせですが、全く違う色を挿し色として持ってくるのもオシャレだと思います。
布仕事をしていて一番面白いと思うことの一つが、この色の組み合わせを熟考している時なのです。縫製という技術的な側面でなく、自分の中の感性が引き出される時がある意味この色選びの時なのかもしれんな…と思うところであります。
これからのイベントで出展させていただく時に連れて行きますので、ぜひお手にとっていただけたら幸いです。